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振り返り -電脳地獄大喜利Ⅱ

 

 

どうも、シャープくんです。

9月20日に行われた「電脳地獄大喜利Ⅱ」というスプレッドシート大喜利の大会に出場し、優勝しました!ありがとうございます。

 

ありがとうございます、というのはあなたに言っています。主催の六角電波さんをはじめ、審査員のMAさん・冬の鬼さん・ジャスミンツイキャスで配信してくれた手すり野郎さん、他の参加者の方々、とくに対戦相手であった吉永さん・諏訪湖の人さん・爽さん、見てくださったみなさん、俺と大喜利をしてくれたことがあるみなさん、、、とキリがありません。1週間経った今でも結果に対するうれしさとそれに伴う感謝がじんわりと続いています。いつまでも縋っていてはよくないと思いながら、「ちょっとこの感覚大事にしたいんだが」とも思っています。

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スプレッドシート大喜利という大発明

 

地獄大喜利のルールについてはこちら、審査がやや複雑→ 主催まとめブログ:地獄大喜利 ルール

 

ツイキャスに大会の様子が全て残っています。

オンラインすげ~。ありがとうございます。

twitcasting.tv

一回戦

・02:00~ シャープくん -吉永

・27:30~ はるばく - 諏訪湖の人

・52:30~ 水山 - ともくん

・1:18:00~ 爽 - アオリーカ

準決勝

・2:00:00~ シャープくん - 諏訪湖の人

・2:23:00~ ともくん - 爽

決勝

・2:46:30~ シャープくん - 爽

エキシビション

・3:20:00~ 吉永 はるばく 水山 アオリーカ

・3:43:30~ MA 冬の鬼 ジャスミン 手すり野郎 おせわがかり

 

 

 

優勝したからということもあるにはあるんですが、加えて自分が大喜利するにあたって考えていることをここらでざっと点検しておきたいということもあり、この大会を振り返るかたちでいろいろ書いてみたいと思います。

一応優勝してから1週間経ったし、ある程度冷静に見られるとは思うんですが、はしゃいで書き過ぎているように見える部分があれば「うれしいんだね」みたいな感情をぶつけてもらえるとスッと読み進められるようになるんじゃないかなと思います。

いろんな人のいろんな記事とか主張とか回答とかツイートを引用しちゃうかもなのですが、無断でやっちゃうので「やめてください」ということがあればお伝えください。やめることができます。あと文の通りのために敬称略になることがあります、すみません。

 

俺が大喜利それ自体を生大喜利から始めたということもあって、他の方の生大喜利の振り返り(たとえばこういうのとかこういうの、あるいはこういうのとかこういうのとかこういうの)を参考にしている部分が大きくあります。振り返りの文化をつくってきてくれた人たち、本当にありがとう。動画が残っているものであれば「大会中、自分の回答していた部分を見返す」ツイキャスなども充実してきているので、とくに最近生大喜利などに興味を持ち始めている方は探してみるといいかもしれません。

最近とくに活発な気がしますが、ネット大喜利でも振り返りをやっている方がいるので、今回自分のことを振り返るのがあんまり恥ずかしくないかもしれません。みんなで振り返っていこうな。

多分技術的なこととかをかなりあけすけに書いている箇所があるので、「そんなことまで書くな」「こんなこと書いて恥ずかしくないんか」と思うことがあるかもしれないんですが、俺は書きますので精々そう思っていてください。俺は書く。お前は思う。それだけのこと。

歴が大して長くもない人間がよくもまあつらつらと、と思う方もいらっしゃるでしょうが、歴が大して長くもない人間がよくもまあつらつらと、と思う方はいらっしゃるだろうなとこちらも思っています。そんなもんですよね。

まあいろんな人にとって参考にならないだろうということを書くし、こういうのは話半分に読んであまり影響を受けないようにするのがいいだろうと思うんですが、俺はこの文章で俺を納得させる必要があるのである程度しっかり書きます。

かなり長くなる予定なので、目次もつけちゃう(魚のフライもつけちゃう)。

 

目次

 

  

自分の大喜利について

「自分の大喜利について」と大きく出てしまったところで、「大きく出てしまったな」と出てしまった分と同じ大きさのため息をついているところですが、今回の振り返りの目的に適うようにすっきり書きたいなと思います。

 

昨年4月の初心者会で生大喜利を始めたので1年半くらい経つことになるわけなんですが、その初心者会の最後に行われたトーナメントであろうことか優勝してしまい、あれよあれよという間に生大喜利にハマったということもあり、始めて数ヶ月のうちは「調子がよければ結構戦えるんじゃないか?」とか思っていました。

 

「そんなことはない」「見通しが甘すぎる」と気づくのに数ヶ月もかかっとんかいという感じがしますが、さておき気づいてからは無理にできることを増やそうとしたり誰かの真似をして強引になんとかしようとしたり結構苦しい期間が続きます。さりとて引き続き大喜利は楽しいしみんなと少しずつ仲良くなれている感覚もあるし、こりゃまだまだハマっちゃうなという期間でもあります。

 

だんだん落ち着いてきて、自分にできることとできないことを整理するようになったり、引き続きお題とのあれこれを考えたり、主にツイキャスを通じてみんなのオモチャに(ある程度自分から望んで)なったり、となんだかぐにゃぐにゃした期間を通っているうちに年が明けていて、「どうしようかなあ」と思っているうちに答龍門ででんらくさんにまた負けて、COVID-19とそれに伴う感染症ウワーとなっていたら大喜利を始めてから1年が経っていました。この1年でとても多くの人と仲良くなれたと思っています、本当にありがとう。

 

じゃあ1年経ってどうするの、と考えたんですが、俺は俺の大喜利をみんなほど派手じゃないと思っていて、力を入れて頑張ったらその分結果に近づけるというような評価を自分につけていないということもあり、以前ブログに書いたこともあるんですが、「自分の大喜利はそれなりに続けながら、ここまでいろいろ機会を与えてもらったことだし2年目は俺より歴が浅い人や大喜利をしたがっている人に機会を提供できるようになりましょうね」という方針がなんとなく固まりました。この部分は今でもそうです。「絶対俺に大喜利させろや💢!!!!」となったときは回答者として参加しますが、基本的には枠を俺が潰したくないとぼんやり思っています。

 

 

 

大会へのモチベーション

大きく出てしまったわりにはすっきり書けてひとまず安心したところで、「大会へのモチベーション」と再び大きく出てしまったような気がしています。

 

そりゃ大会には出たいです。だって楽しいから。

じゃあなんでもいいかというとあんまりそんなこともなくて、この1年は知らないことだらけだったのでなんでも出てみていたんですが、この4月くらいからは得意不得意の整理を勝手につけたり、「家で負けたくないな」と思ったり、さきほど書いた枠を潰したくない的なこともあり、いろいろな理由から参加するものを結果的に絞っていることになります。

 

「大会は楽しいから出たいけど、勝敗に対して気持ちの作り方が難しいから、納得できる理由がなければ参加しない」みたいな中途半端な状態といえばそれまでなんですが、その分参加する場合には勝ち進むことを意識してやっちゃるぜということでもあります。

 

 

 

電脳地獄大喜利

「電脳地獄大喜利」は基本的に主催の六角電波さんによるオファーで出場者が決まります。ということは、俺にもオファーがあったということです。なんで俺?と思いながらかなりうれしかったです。ありがとうございます。

 

オファーだし初戦はマッチメイクによるタイマンだしということで、同期のジャスミンが前回優勝しているということもあり、実に答龍門以来のガチっとした大会への参加になるので緊張めいたものは若干あるものの、当初からかなりワクワクしていました。

 

ワクワク成分のほとんどがこの「マッチメイク」の部分にあるんですが、というのは、六角電波さんが以前から「マッチメイクのときは双方が嫌がる構図にしたい」というようなこと(概要)を言っていたので、「どうされちゃうんだ…」とか「対戦相手だったら嫌な人リストでも作るか…」という感じでワクワクしていたということです。

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よ、吉永~~~!?

吉永さん…、普通に嫌です。

吉永さんの大喜利をたくさん見ているわけではないのであんまりあれこれ言えないんですが、対戦するとなったら不気味な相手だと思います。思いませんか?俺は思います。まだ思ってます。

 

まあともあれ相手が決まっていると気持ちの部分では結構楽というか、「吉永と電脳地獄大喜利のことだけ考えればよい」ということになるので、吉永と電脳地獄大喜利のことだけ考える1ヶ月弱を過ごしました。俺は言っていないだけで、決まっていることに対する意識づけとか執着みたいなものが人並みあるいはそれ以上にあります。

 

吉永さんについてはあとで対戦を振り返るときにいろいろ書くとして、ここでは(電脳)地獄大喜利について書きます。

ルール再掲

いやこのルールめちゃくちゃありがて~~~。

 

やってみるまでどうなんだろうと思っていたんですが、タイマンである以上相手に対するプレッシャーを強く感じる代わりに(代わりにかは分かりませんが)、お題に集中して取り組めるルールだと思いました。

お題に集中できるというのは、よくある3-6人くらいのブロックだと審査に影響する「要素の取り合い」みたいなものがここではかなり低減されて、さらに2人しかいないということで回答一つ一つへのフォーカスが強まる分、自分が思いついたものをより高い精度で出す動機づけがされる、といったような意味です。

高い精度で出すなんていつでもそうだろという話ではあるんですが、時間や人数との関係で考えたときにこのルールだとそこに注力できて、それが上手くいったらベストアンサーにつながるし楽しいというコスパ的な観点からの言及でもあります。

 

それにしても、今このトーナメント表を見てもシャープくんを優勝候補に予想する馬鹿もいないだろう、ということで「じゃあ勝てばおもしろいじゃん」となり適度に力が入ったり抜けたりしながら、結果的に気持ちの部分では結構いい感じで臨めた大会になりました。めっちゃ”かかる”とかめっちゃふにゃるみたいなのがよくあるので、こういうのは成功体験として積み増していきたいですね。

仲良くしてくれてる人と1週間前に通話してたらこの大会の話になって、2人とも優勝候補にシャープくんのシャの字もあげなかったときは「この野郎ども」と思ったりもしたのですが、まあ妥当な予想だったと思います。

 

では、この次のブロックからいよいよ自分の対戦部分を振り返っていきます。お待たせしました。

なんと、俺の回答は全て言及します。せっかくツイキャス残ってるんだし。

いいところはともかく、よくないところもしっかり見ようと思います。いつも見るだけ見て言語化サボっておしまいになるので。

当然長くなるので読みたいところだけ読んでくれればいいと思います。他人のブログなんて全てそうなんですが…。

流れみたいなこともあるので、適宜相手の回答にも触れたりします。嫌だったらお伝えください、やめることができます。

 

 

 

一回戦 vs.吉永さん

吉永さんほど思うところがたくさんある相手もなかなかいないだろうと思います。思うところの宝庫、とでも言いましょうか。

 

とはいえその思うところを言語化するのも難しい人というか、ネット大喜利での存在感とか、関西にいながら関東その他地域の人とも広く仲良くしていたりとか、Twitterの変な感じとか、創作物一般への執着なのかなんなのか分からない感じとか、とにかくこういうのあげていくとキリがないような気がする人で、直前にジャスミンツイキャスで判明した「妹持ち対決」みたいなのもあるにはあるし、考えれば考えるほどどう考えていいか分からなくなるような感じがしていました。

 

じゃあもうこっちのやることできることに集中してしまえということで、オンラインの時節柄吉永さんの回答を見る機会も増えて、俺とやってることがかなり違うということが分かっていたということもあり、最近自分のスタイルとして確立しつつあるようなあれこれをしっかりやりましょうと思うようにしました。

 

対戦前に何か聞かれたら関西/関東と利き腕の話でスカしておけばいいだろうと思っていたら、実はその関西/関東の部分がマッチメイクの要因にもなっていたようで、あとから聞いた話では俺以上に吉永さんがそのことをかなり強く意識していたらしく、そんなん意識してたら俺は変に力が入って大喜利にも悪い影響が出たりすると思うのでやっぱりスカしておいてよかったなという感じです。「デザートのゾンビ」パクツイ事件、なんで誰も取り上げてくれなかったんだ…

 

あとこれは俺もよくやるから人のことあんまり言えないしその分大会にあたっては強く意識していたことなんですが、吉永さんは普段から「元ネタを知っている人が少ない(と俺が思っている)創作物などから引っ張ってきた回答」みたいなのを出して楽しそうにしているというか特定の人に刺さっていることがあるので、「これやって(審査員がついていけないで)自滅してくれたら楽だな~」と思っていましたが、相手の自滅を望んで勝つのってややナンセンスだし、「ドキンちゃん」とか言ってたあたり以外は吉永さんもしっかり絞ってきていたような印象を受けたのでやっぱ大会ってちょっと違いますよねと思いました。

吉永さん、思うところがありすぎる。

 

 

お題:UFOから降りてきたおばさん「○○○」

おばさんお題キター

俺は大喜利のお題や回答に出てくるおばさんという人格がかなり好きです。どう転んでもおもしろくなるので。声色でがんばったりする必要もあんまりないし。おじさんだと気持ち悪いことも言わなくちゃいけなくなるときあるし、そもそも男の声真似みたいなのも苦手なので、おばさん・お嬢様・若い女性あたりのお題は得意かはさておきやっていて楽しいラインです。

思うところが多い人が相手だし久しぶりの大会だし一回戦第一試合だし、ということで家では二度としたくないくらい緊張していたんですが、好きなタイプのお題が出て「さあやるぞ」くらいにはなっていたと思います。

今さら書くのもどうなんだという話ではあるんですが、1週間前のことに後から説明をつけるという作業をしているので、「今思えばこうだな」みたいなことも「このときは確かにこうだった」みたいなことも混ざってしまいます。思ってなかったことを思ってたみたいに書くようなことは万に一つもないようにしたいんですが、そのへんの保証もできないです。振り返るのって難しいですね。

おばさんじゃない方の要素がUFOということで、いろんなところから考えられそうかな~と直感的に思いました。こういう「画」が浮かびやすいお題は頭に一枚絵を浮かべながら回答をつくっていることが多いです。話がやや逸れますが、今の自分が最も得意としている(と思っている)お題が「人物が写っている画像お題」で、その点で「画」をイメージしやすいこのお題はスッと入っていけたし、セリフお題ではあるもののそこは「おばさん」という人格でやりやすくなっているし、でいわゆる「相性」みたいなのは良かったんじゃないのと思っています。

 

回答①:UFOは初めてかしら?

まあいいんじゃないでしょうか、ウケたし。生大喜利をやっていると、明確に「これで刺す」みたいな回答が出来上がるまではこの「まあいいんじゃないでしょうか」の積み上げかな~とぼんやり思っています。

お題にある文言だけで回答をつくる、みたいなのはしょっちゅうやります。「手癖」とか言われ始めたらその人にはこれがウケなくなるだろうけど、上手く使っていければスタイルみたいに言われるのかなとも思います。思いますが、果たして。

おばさんは語尾でおばさんっぽくできるし、おばさんがおばさんであることは当たり前だと思っていてその上でUFOは珍しいものと思っている、というだけなのですが、おばさんもUFOもおもしろいからこういうお題は素材の味そのままで大丈夫ですね。

 

回答②:降りたあと歩くわよ

いいと思います。調子よさそう。

自分の回答に限定されず、「そうなんだけど」とか「言わなくていいよ」みたいな拾い方ができる回答はかなり好きで、好きな回答を出せているときは調子がいいかもしれないというだけの話です。

この時点で「降りて”きた”」だから「着地した瞬間」くらいを見ないといけない(いけないわけじゃないけどそのほうが間違いが起こりづらい)、ということに思い至ってさっき書いた一枚絵のイメージがここまで若干ボヤッとしていたんですが、ここでだいぶ見えてきているようになっていたはずです。

 

回答③:(私、)アレのこと2階って呼んでるのよ

ここで一旦「周回遅れ」になります。俺が勝手に言ってるだけなんですが、主にタイマンで相手に回答数で遅れを取ることを指します。単純加点でない限りこちらがしっかりした回答をつくれていれば大きく悪い影響は無いと思うんですが、印象だと回答時間に対する回答数あたりのパフォーマンスを見る人もいると思うのでなるべく避けたいと思っている現象でもあります。しかし起きてしまったことはしょうがない。手数で戦えるタイプじゃないし、地獄大喜利はどん詰まらなければ審査の土俵には上げてもらえる方式だし。吉永さんの「しかるねこみたいなおばさんが猫をしかってる回答」、何だこれ?

俺の回答はといえば、ウーン。まあ悪い回答ではないと思うし、「そう言われても」みたいな感覚の残る好きなタイプの回答ではあるはずなんですが、ちょっと地味かなとも思います。ずっとお題のすぐ近くにいるというか。悪いわけではないけど、そろそろ外から引っ張ってきてもいいタイミングなんじゃないの、という感じ。でも最近ずっとこうかも、これやってて楽しいし。

 

回答④:UFOってね、おばさんだけでやってるのよ

いいと思う!周回遅れも一旦取り返せたし。

「○○だけで」みたいなのがちょっとクサいかなとも思いますが、そんなわけなさすぎるしウケてるしなので結果オーライです。「よく見たら問題があるかもだけどそのときウケた回答」みたいなのは生大喜利のシーンでは結果オーライで一旦片づけていきましょう。今後も頻出すると思います。

 

回答⑤:昇るのは速いんだけどね

なんとなく「昇降の速度でもいっとくか」みたいな感じで出てきたんですけど、「なんとなく」みたいなのがあんまり上手くいってない印象ですね。もっと腑に落としてつくり込んだほうがよかったかも。スベりきったわけではないので気に病むこともないと思いますが。

 

 

マジックタイム 出しなさーい!(猫が うるさーい!)

出し得のルールなんだから出しなさいよって話なんですが、引っ張れば引っ張る分ハードルみたいなものが上がりかねないしその場合それを超える回答をつくる必要があって大変だし、吉永さんがつくってる間にサクッと出せるやつを思いつくのが理想!と思っていたんですが、その吉永さんがパッとサクッと出しちゃってすぐ俺のターンだったので思いつけず、ずっと思いつきかけていた「駐車(に準ずる行為)」を取られてしまったこともあり、次のお題に気持ちを向けることにしました。

マジックタイムは元々得意ではないんですが、「こういうときに出るかね」とも思っちゃいますよね。「マジックタイム絶対粘る」みたいな大会向きじゃない変な目標立ててなくて本当によかった…

 

 

お題:ロシアの文学作品「自業自得兄弟」のワンシーン

ロシアの文学作品「自業自得兄弟」キター

「六角電波さんの大会なんだから六角電波さんのお題が出るぞ」と思っていたのでそれほど狼狽えずに受容できたんですが、狼狽えなければ考えることが減るということでもないので、「ロシア(ソビエト)を舞台に兄弟という人物に自業自得なことをさせ」たうえでおもしろくなるようなことを考えます。

ドストエフスキーをちょっと読んでいた時期があるのと東浩紀にプチハマりしていたときに『イワン・デニーソヴィチの一日』を読んでいたくらいの経験しかなく、ロシア文学のイメージは「ずっと薄暗い」くらいしかありません。『カラマーゾフの兄弟』は惜しくも読んだことがありません。審査員3名がどれくらいで、とか考える余裕は1問目の競っていた感じのせいかあまりなく、「お題がやや複雑だから回答は分かりやすく」くらいのことしか考えられていません。かなり余裕がない。

 

回答①:窓を割って(それをお互いに)贈り合ったあと、「寒いね」という話になった

うーんまあ。

兄弟に自業自得なことをさせてロシアなので「寒いね」ということで、回答の形を保ってはいるものの、回答の形を保っているだけ感が拭えないかも。

もうちょっとポップにというか、分かりやすく笑いに変換できるようにしたいですねえ。ガラスも贈り合うもいまいちピンとこないから、もっとピンとくるやつを1答目に持ってきたかったところではあります。ガラス→危ない の接続をしようともしていたんですが、吉永さんの回答が「危ないことして」だったので最悪を避けるという意味で結果オーライではありました。

 

回答②:大審問官と大審問官の兄弟が裁き合っている

このお題で「男の子みたいな女の子」と回答に入れてスッと受容されるのが吉永だよな~という感じがします。

ワードから回答つくっちゃった。悪いことをしているとは思わないんですが、吉永さんが設定とか展開みたいなところをしっかりやってるから、「こっちはしっかりしてないな」と思われかねないという心配があります。

「大審問官」はそれこそ『カラマーゾフ』の一場面に出てくるという文脈でしか聞いたことがない単語で、人を裁く職位かどうかも分かっていないんですが、音がおもしろいし2人以上同時に登場したら変だろと思ったので、まあいいかなくらいの回答です。

六角電波さんの「自業自得の業にしては結構大きかった」という拾いにかなり助けられていますね。余裕なくてそこまで頭回ってなかったけど、この人の会はこれがあるから。

 

回答③:(すいません今から地下室って3回言うんですけど)地下室で全てを済ませようとしたら地下室が充実して地下室から出られなくなった

ここで「フック」の話をします。話をしますと言っておいてなんですが、細かいことはハシリドコロツイキャスを聴いてください もたお - ハシリドコロ (@14hashiridokoro) - TwitCasting の50:00~。

これはまあ『地下室の手記』から地下室だけ引っ張ってきて、自業自得っぽい間抜けなことをさせたところまではまあよくて、兄弟じゃなくても成立するところはあんまりよくないんですけど、良い悪いは別にしてこれまでの吉永さんと比較して、あるいは自分の回答の流れ的にも「弱い」と思ったうえに、これ以上この回答を改変する余裕がないと焦ったことから、「変なことをしているところだけでも見てもらうか」と思って括弧内の前振りを足した、ということになります。ただやっぱりこういうのはギャンブルの側面があって、今回は(悪いほうに)大転びしなかっただけ結果オーライということで、これのせいで大転びするという回答をいくつも見てきたしいくつも出してきたので、焦ってなければやらなかったよな~と思います。

「フック」や「フィジカル」は曖昧というかかなり多岐にわたる概念で、その分便利だから簡単に使いたい誘惑もあるにはあるんですが、曖昧なもので説明されちゃたまらんという人も多いと思うので、他人に使うときは気をつけるといいかなと思います。もっとゴリゴリの凄いフックをいくらでも見てきているので、この回答にフックって使うか迷うくらいではあるんですが、自分にしては珍しく「やりにいった」のでまあフックでしょうという感じです。やってて変な汗かくから俺はあんまり向いてないです。

 

回答④:(イメージなんですけど)嘘のキリル文字を教え合った

だから「(イメージなんですけど)」と言うのも迷うんですが、このときは余裕の無さからか「言わずに後悔したくない」と場面が違えばカッコいいようなことを思って、気づいたときには言っていました。実際イメージでしかないので。

これは「自得」のところまで立ち入っていない回答ですが、マジックタイムで相手の回答が終わっているし「自得」まで書かなきゃ成立しないお題というわけでもないのでまあいいかなと思います。

 

 

こうして見るとこのお題はかなり苦しかったです。苦しそうですもんね。

「~~し合う」で無理矢理兄弟ということにするのを4回答中3回やってあとの1答は兄弟じゃなくても成立するんだから、そりゃ苦しいです。設定とか展開を考えるのが上手くないという点で大喜利に重要な能力を大きく欠いていることを改めて認めますが、ガワっぽいことでなんとかやっていた部分がこうして振り返ってみるとボロボロと剥がれていって、我が事ながらちょっとどうにかしたほうがいいんじゃないのと笑ってしまいます。

ジーマの合コンとか向かいでやられると「俺もああいうのできるようになったほうがいい」とはっきり思うので、そういう点でいろいろ勉強になるお題でした。これはおばさんUFOと違って、見ている人のほとんどに共通する一枚絵を用意できないので(こちらでそれをつくる必要があるので)、「相性」みたいなことをいうと良くはなかったんでしょうが、ロシア文学について考えるのは楽しかったです。

 

回答数とかウケの感じから勝敗があんまり分からないのほぼ初めてだと思うからめっちゃしんどい!勝ちきったという感覚は全く無く、ベストアンサーではなく点数の総計だったら負けていたということで、吉永さんとはまたどこかで戦わないといけないなと思います。嫌なのは変わりませんが。勝敗とかじゃなく楽しいところでも仲良くしてくださいね。

万が一にも対戦のノイズになっちゃかなわんと思って出さなかったツイートの下書きに「吉永に言及する吉永「確かに言われてみると関東に吉永みたいな人あんまいないっすね」」というのがあったので、ここに出しておきます。どうでしょうか。

ここまで振り返ったら10,000字を超えてしまいました。地獄大喜利は振り返りにも体力が要る。

 妹持ち、おばさんお題好きな人が多いのかも

 

 

 

準決勝 vs.諏訪湖の人さん

かなりウケていたはるばくさんとの殴り合いを勝ち上がってきた「さっきまで寝てたショタ」ですが、ネット大喜利で存在感がある変な人というイメージで(俺は「変な人」をいい意味でしか使いません)、生大喜利をやっているという話を聞いたことがあるものの地理的なことから全く見たことがなく、スプレッドシートでご一緒した唯一の機会が「あるあるの会」で、どういうことをどれくらいやってくるのか分からない怖さがずっとありました。分かったからといってこっちがやることを大きく変えられるほど器用なわけでもないんですが、気持ちの作り方がいちばん難しかったのはここだったと思います。

 

お題を問わず手数がかなりあるうえにベストアンサーをしっかり取っていたので対戦なんて嫌だ嫌だと思っていたんですが、こういうときって気を抜かないほうがいいなと思って家では二度としたくないくらいの時間緊張していました。

 

 

お題:のり弁当 580円 DXのり弁当 680円(魚のフライがつきます) SDXのり弁当 120000円(○○○)

変な穴埋めキター

変な穴埋めがきました。まあ落ち着いて見れば、高いのり弁があってそのチラシやPOPに書いてあったらおもしろいことを考えればいいと思うんですが、なんかテンション上がっちゃったのか「これ何言ってもいいやつか!?」と一瞬気の迷いを起こしかけた記憶があります。

 

回答①:魚のフライが2つつきます

まあ1答目なんでね。表示のタイミング若干ミスったのが悔やまれますが、この回答では審査に大きく影響ないだろうと思います。

諏訪湖の人さんの回答の内容に関わらず1答目を取られていたらこれは引っ込めるつもりでいました。出せてうれしいというほどの回答でもありませんが、準決勝のスタートを勢い(だけ)よく切った感じですね。

 

回答②:計算が速いおばあちゃんがお釣りをくれます

ウーン。

1答目出してすぐ「計算が速いおばあちゃん」だけを爆速で思いついてしまってこれを使わざるをえない脳の動きになってしまいちょっと詰まりました。たまにある「これあんまおもしろくできないけど出さないと次に進めないんだが」のやつです。諏訪湖の人さんの「女物の靴」みたいなことを後でやれたらと薄ぼんやりと思ってもいたので、ここで一気に後手回り(後手に回ること)します。

あと120000円はお釣りが出ません。この回答を下げるまで「高いのり弁」で処理していたので桁まで数えていませんでした。不覚、ではあるものの「お釣り出ねえよ」とみなさんのほうで思ってもらえれば俺がボケていることになるのでそう思ってもらっても全然いいです。

 

回答③:弁当から手紙が届きます

いいと思いま~す。なんか価値があるっぽいこと→手紙 がパパっとできました。

諏訪湖の人さんのジョブズのやつ力ある回答でヤベーかもと思ったんですが、負けないくらいの結果になってよかったと思います。いい回答については言うことあんまり無いのかも。

 

回答④:お新香で一段あります

これもいいんじゃないでしょうか。弁当の分かりやすい要素で「だとしてもそうはならんだろ」ができました。

この辺から普通に周回遅れします。が、「このお題に対する回答時間」と思ったらあんまり気にならなくなりました。全体で5答出せばいいルールではあるので、5答以上できそうなお題だし相手との比較で焦らなくてもいいか、みたいなことです。後手回り(後手に回ること)感は残りますが。

 

回答⑤:恥ずかしいので親が売ります

諏訪湖の人さんの「丁寧に作ります」みたいなこと俺もやりたすぎる!

実際に「がんばって売ります」くらいまでつくっちゃっていたので「売ります」残しでこの回答なんですが、やや苦しいです。スベりきっていないというだけマシか。

 

回答⑥:毎日食べよう!

ここで「魚のフライもつけちゃう」出せるの凄すぎる!俺にやらせてくれ~

未だに耳に残ってる回答で、いろんなところで言いたくなってしまっています。さっきは目次をつけちゃいました。

「毎日食べよう!」は結構気に入っています。ちょっと変だけど弁当の広告ならありえなくはないし、こういうのはポップに笑えるので。

 

回答⑦:現場を往復して羨望の眼差しをGET

怪盗のやつおもしろすぎるだろ、今の俺にはああいうことできません。直後の「今でしょ」も元ネタあるちょうどいいやつ使うのが頭から抜け落ちていたので「やられた!」と思いました。

それに比べて俺のこの回答、弁当→工事現場 はまあいいとしてそのあとの扱いが下手すぎる。「GET」おもしろいかもと思ったけどもっとどうにかできる箇所があります。ここは明確に焦ってよくない感じになっている。諏訪湖の人さんに力で押されている。

 

回答⑧:ラッキー弁当がつきます

ラッキー弁当がつくってよ。ラッキー弁当もつけちゃう(魚のフライもつけちゃう)。

まあここまで数は出せてるし、何度でも言いますがマジックタイムで不要な粘りを見せたくないのでこれくらいです。

 

 

そろそろバラしてもいいと思うんで書きますが、俺はなるべく「ギャハハ」と笑えるような回答をつくりたいと思っています。

「エモ」とか「なるほど」みたいなやつはあまり志向していなくて、ポップに分かりやすく笑えるものを、と基本的には思っています。なので「エモ」とか「なるほど」の回答は、そういうのが期待されていないお題で「何やってんだよ」と思われるために出すくらいになります。こういうお題ならなおさら「ギャハハ」に寄っていきます。

さておき、ここまで量でも質でも角度でも諏訪湖の人さんにかなり押されている感覚がありました。いま見返しても実際にそうだと思います。ただ、既に8答出せていることもあり、焦りというほどではない回転数で次のお題に気持ちを向けることができていたと思います。

 

 

お題:ジャイアンのび太のくせに叙情的だぞ!」 のび太、何をした?

ドラえもんお題キター

俺あんまり「ドラえもん」のこと知りません。具体的なエピソードとかひみつ道具のこととかがほとんど分かっていません。

さらに、「エモ」に回答を寄せないという態度がある中で「叙情的」ときました。どうしようかな。ネットで擦られてる「ドラえもん」のあれこれをベースに”やかましい”方向に持っていくしかないですかね。”やかましい”のは分かりやすくおもしろいので。

 

回答①:「エッチである」ところからスタートした

ウーン。「ドラえもん」の引き出し、一つめが未だに「のび太さんのエッチ」なのどうなのよに始まり、叙情的→メタ はまあいいとして直接言いたくないからって「からスタートした」は書き方がクサいだろと思います。こういう臭みは不要なら消す、必要ならフックにまで昇華する、という作業をしたいのですが、この回答はほどほどに、すぐ次の回答をつくりたいと思ったため中途半端に残ってしまいました。

ツイートでスベったこともあります。

 

回答②:心の廊下に立っていた

「心の」がクサいか?と思って逡巡したのですが、これ以上この回答をどうともできないと思い、出してみたらまあまあウケました。結果オーライ。

 

回答③:「お前の物は俺の物、俺の物も俺の物」と縦に書いた

叙情的→叙情詩→詩→縦書き という算段です。書かなくても分かるか。失礼いたしました。

やっとジャイアンが出てきました。「ドラえもん」について知っていることの母数が少ないと必然ジャイアンが登場するシーンについても多くは知らなくて、ジャイアンが本来いないシーンから引いてきても回答に強度があればギリ成立するお題かなとは思うんですが、やはりジャイアンを分かりやすく使ったほうがスッと見てもらえるだろうということで、「ドラえもんお題」からここで一旦ジャイアンを強く意識する時間に入ります。

 

回答④:「僕一人の力で君に勝たないと・・・ドラえもんが安心して”あの”未来に帰れないんだ!!」

ナイス

のび太-ジャイアンの構図で最もと言っていいくらいいいやつが使えたんじゃないかなと思います。素材に力があるので、こっちでやることは極力小さくしてというのも上手くいって。セリフの読み上げなので「聞いてくださいね」感も出したつもりです。

一言一句間違えたくないので別タブで元ネタ見ながら入力しました。生大喜利では、元ネタがあってあやふやなやつは(大会などではとくに)ノイズが面倒なので出さないんですが、今回は何かあったときにこういうことをするという準備をしていたのでそれがいいタイミングで作用してくれました。

でもこれいくつかバージョンあるんですかね?以前ツイートでスベったものとでは文言が違うのですが…

ぼくだけの力で、きみにかたないと・・・・・・

ドラえもんが安心して・・・・・・

帰れないだろうが💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢

— シャープくん (@matsusharp) 2020年6月28日

 

回答⑤:スネ夫が自慢しているときにJAZZを流した

ドラえもん」といえば「スネ夫が自慢しているときに流れている曲」ですよね。ここまで残っていたし、ジャイアンがいてもおかしくないと判断したので使いました。初出がどこかも知りませんが。

「ジャズ」だと回答としての強度が心配になったのでクサいのを承知でフックになれと思って「JAZZ」にして出しました。「叙情的」だから臭みが薄れるのかも。どうなんでしょうか。

 

回答⑥:空を自由に飛んだあとの話をしている

いいと思います。ジャイアンがいなくなったものの、「叙情的」に振ってかなり”やかましく”できました。

主題歌の歌詞ということで、ちょっと外から引っ張ってきているのも調子がいい証拠かなという感じです。あるいは内容のストックがもう尽きたか。

 

回答⑦:「どら焼き」という作文を発表した

「なんかいつも教室で作文発表してないっけ」と思ってマジックタイムだしあんまり作り込まずに出してみたんですが「なんか」のやつはやっぱりあんまりですね。こっちで説明しきれないんだからそりゃそうか。トホホ。

「押し入れ」と「どら焼き」で迷って「さっき諏訪湖の人さん「押し入れ」って言ってたな」と思って「どら焼き」にしたんですが同じ回答の中で「どら焼き」も言ってました。負け確の二択だったらしい。トホホ。普段は自分が回答していても他の人の回答を結構聞けているんですが、やはり焦りめいたものがあったのか、久しぶりにかなり集中していたからなのか、こういうことが起こりますね。

 

 

ここも勝ちきったとは思えないですねえ!「勝ちきった」というのは「もうこいつと戦いたくないと思わせる」みたいな意味なんですが、俺が諏訪湖の人さんともう戦いたくないと思っているかも…

大喜利らしいシーンでは初めてご一緒したと言っていいくらいだと思いますが、しっかり強くて序盤から中盤にかけて本当に焦りました。焦ったおかげで久しぶりに大喜利に集中したかもしれません。最近ほわほわ楽しむことばかりやっていたので、今一度気を引き締めるという切り替えを思い出すことができました。今後もいろいろなところでよろしくお願いします。

 

 

 

決勝 vs.爽さん

「どうしてこんなにおもろ強い人と戦わなくちゃいけないんだ」と思っていました。今もまだ思っています。もうここまできたら胸を借りるような気持ちでやるしかないです。一応「始めの一歩」対決でもありそこの言及も周りからはあったんですが、出自とか同期とかそういうことを当事者が言い過ぎてもどうなんだと思いなるべく言わないようにしていました。とはいえ実際そうなので「先輩ここはひとつよろしくお願いします」という気持ちが当然あります。

 

スプレッドシート大喜利が盛んになってから爽さんの大喜利を見る機会も増え、やっぱりめちゃくちゃおもしろいので俺の会に参加してくれるとテンション上がるし、そりゃ企画会に招待枠で呼んじゃうしというわけなんですが、お互いここまででかなり疲弊した中でどこまでやれるかという対戦だったと思います。

 

大会前に、「万が一にも俺が決勝行ったら誰と戦うんだろう」と思って逆の山見たらまあ悍ましいのであんまり気にしないようにしていたんですが、いざそうなってみるといちばん歌う確率が低い人が来てくれて、決勝で歌われちゃたまらないので気持ちの面で大喜利に集中できるようになっていたと思います。集中できたからといって簡単に勝てる相手ではないのが問題ですが…

 

 

お題:アフリカに伝わった日本のものが間違って使われているそうです どんな風なのか教えて下さい

アフリカに伝わった日本のものキター

もうここまでくると力がある程度抜けてスッと「おもしろそう」と思えていたような気がします。アフリカのアホっぽいところをいい感じに持ってこれたらいいなー、くらいにしか頭が回っていなかったことも覚えています。

 

回答①:井戸水 井戸を掃除するためだけ

幸先いいじゃん。

日本からアフリカ(などの途上国)に伝わるもの→井戸(か学校) で、井戸が伝われば井戸水もあるので、それを再帰的にという感じです。1答目でこういうの出せるときは疲れているとはいえ調子がいいときなんだろうと思います。

ここからは、見る人も含めて疲れてきているだろうからあまり長い回答をつくらず、表示されるセルもなるべく必要な情報だけでお届けしようとしています。そのほうが自分の体力も消費しなくて済むし、そもそも得意としていない長い回答を意識のレベルで排除できるし、ということです。

 

回答②:(文字が細かいという理由で)レシートを視力を測ったり鍛えたりする用途で集めていた

ウーン。長いし。

アフリカ→視力 ときて「要らない紙」くらいかなあと思い「領収書…?」となり「でも領収書の文字ってまあまあデカいことあるし」となってそれ以上この線で考えられなくなったのでずっと頭にあった「レシート」にしました。日本由来のところにどうしても引っかかるし回答の強度もそんなにだと思いますが、ここまでくると「出しながら強いの出てくるの待つ」みたいになっていて、線引きは確かに緩くなっていたと思います。こういうのは勝ったからOKではなく、疲れていてもちゃんとできるようになっておいてくださいというところです。

 

回答③:下駄を楽器にされた

さっき日本由来のコードに引っかかりうるやつ出しちゃったので、分かりやすく「お題読み違えてないですよ」みたいなことをしましたが、普通にシンプルでこういうのは個人的に好きです。上手くいけば「躓いた」みたいな感覚の笑いになるし。これが上手くいったかどうかは知りませんが。

 

回答④:(曲線を教えたら)曲線で国境を引き直していた

根っからの文系ということもあり、アフリカ→国境 がかなり浅いところにあります。それはいいとして、「曲線を教えたら」がスムーズに通ってくれ!と思いながら出したので、思っていたよりスムーズに通ってくれた感覚でラッキーでした。レシートより曲線のほうが日本由来コードを通過しやすそうなの、ちょっとおもしろいですね。

 

回答⑤:島嶼部」という言葉を教えたらイモを浮かべたスープに「トウショブ」と名づけていた

爽さんのすき家の回答凄すぎる泣このお題にこんな過不足ないことがあるか泣泣

それに比べて俺の回答は、明らかにワード先行でつくられていて、まあまあそれはいいとして、言葉を教えるやつ爽さんの1答目でやられているので、やっぱりちゃんと人の回答見てたほうがいいよということになります。なんかできた回答もそんなに変じゃないし。「芋」か「イモ」かで迷ってた時間なんだったんだ。この場合島嶼部に罪はないので、島嶼部さえよければ今後も仲良くしていきたいと思います。

 

回答⑥:侮辱するときに使う箸がつくられた

俺のマジックタイムにしてはいいのが出た気がする。

「呪う」とかだと分かりやすすぎると思って侮辱に変えたところが違和感なく通った感じで、こっち側がちゃんとできていれば「日本のもの」は箸くらいでよかったんだねとここで腑に落ちました。遅いかも。

 

 

もっとアフリカのいいところ出してやりたかった。この時点ではあまり差がないか爽さん優勢だろうなと思っていたのでまだまだ気が抜けません。まだまだ気が抜けないんかい。まあでも回答数も落ちてないし最後のお題次第っしょという感じですよね。

「決勝戦」みたいなプレッシャーは特になく、強いて言うなら「ここまで残って変なことできない」くらいはあったんですが、それは吉永さんと戦うことが分かったときから考えていたことでもあるので、もうかなり落ち着いていました。やはり家でやるならこれくらい落ち着きたいものです。

 

 

お題:「人生ゲーム 老害編」にあるマス

「人生ゲーム 老害編」キター

老害って基本的にどうやってもおもしろくなるので信頼しています。

ただ、六角電波さんのツイキャス内でも言及があったように(Radio #641691023 - 六角電波 (@nei_no) - TwitCasting の11:30~)、人生ゲームのほうがあんまり分かっていなくて、分かっていないというのはやったことがないわけではなくて、銀行・ルーレット・車・家族・不動産とかそういうのは知っているんですが、マスのあるあるがどれくらいまで共有されているのか把握できていないのと、○○編みたいなのがどれくらいバージョンがあって全てのバージョンに共通する部分がどんな感じか分かっていない、ということで、じゃあその銀行とかルーレットで考えたときにパッと思いつく限りで俺がおもしろくできそうなところが見つからなかったので「老害のすごろく」くらいでやって、やや苦しむことになります。小さい頃64の人生ゲームを親戚の家でかなりやったのに、何も活かせませんでした。64の人生ゲーム、「やった」という記憶だけがあって内容の記憶が全然掘り起こせないな。

ただ、もうやるしかないので信頼している老害と心中します。

 

回答①:好きにする

老害って好きにしますからね。

やはり人生ゲームとの関連は弱くなりますが、ここにきてできないことができるようになることを望むべくもないので、がむしゃらにこういうのを出していきます。

個人的には装飾がない代わりに余分なところもなくて結構好きです。形は違うけど気分としてはおばさんUFOの1答目と似ているかも。

 

回答②:まだ尖る

ウーン。雑になっているわけではないんですが、そう見られてもおかしくないかも。

もっとどうにかできそうな感もあるし、焦っているのかこういうのはもったいないので時間帯に関係なく絞っていきたいところです。

 

回答③:コンビニ 何かあるぞと思わせる

老害といえばコンビニ。

「コンビニのマス?」とは思ったんですが、ここだけ人生ゲームに少し接近したような気もします。だとしたら偶然で、だとしたら不思議なことです。自動車で突っ込むほうも頭にはあったんですが、高齢者を広く老害化させることになって老害を捉え損ねるおそれがあったため、店内の様子に切り替えました。

これでベストアンサーもらえたのかなりありがたかったかも。

 

回答④:(ゴールの直前のマスで)集まることを覚える

ウーン。「なんとなく」のまま出しちゃったやつかもしれません。

若者の邪魔をしてる画がなんとなくあったんですけど、「老害編」に若者を出すなら筋が悪くてもその説明を足すべきだし、せっかく老害を集めるならもっとおもしろいことにできたような気もします。俺は老害を信頼しているのに、(そのせいか)俺が老害を活かせていないなんとももどかしい時間です。

 

回答⑤:ジジイ、前に  ババア、咲く

何だこれ?

変な感じでウケたからいいものの、かなりギャンブルチックに出しました。2答目くらいの段階で「ジジイ、前に/進む」の構想だけあったんですが「これやるのまだ早いんじゃ?」と思ってメモ帳に引っ込めておいて、5答目で満を持しての老害ギャンブルということになります。

今見ると「虎猫さんが変になるとたまにこういうことやるよな~」という感じがぼんやりして、1年半もやっていると他のプレイヤーを強く意識するようなことはもうあまりないのですが、大喜利千景を見るところからアマチュア大喜利までたどり着いた自分がこういうときにこういうことをすると、「見てきたものが出るみたいなことなのかも」と思います。違うかもしれませんが。ここまで頭の中で希薄だったババアの存在も主張できて、ここはかなり楽しんでいた記憶があります。

 

回答⑥:(このマスにとまることはすごく栄誉とされているんですけど)人生ゲームに幕を下ろす

終了!!!!!!!!!!!!!!!!!

終了です。「エモ」とか「なるほど」についてうだうだ書いたと思うんですが、「やる必要ないときにやる」はこういう感じのことを言っています。

六角電波さんの前でこういうことをすると、スベりきる前にこういうかたちで終わらせてくれる、というのは関東生大喜利シーンではたまに見られることで、それを久しぶりに、今回は全国区でお届けできてよかったんじゃないかなと思っています。にしては括弧内の前振りに少し「あわよくば回答でウケるぞ」的な色気が透けて見えるし、上手い(風の)こと言うなら「人生に幕を下ろす」のほうがいいんじゃない?ということもあり、中途半端な感じになってしまっています。完全に俺だけの問題で、言わなきゃバレないのかもしれませんが、バレてから言っては恥ずかしいので先に俺が言います。道化になりきれなかったの、ちょっと後悔が残るかもしれません。

 

 

疲れちゃった。しかし、最後2答危うかったとはいえ、拒絶されるほどには変なことをせずに爽さんにぶつかっていけたかなという感じです。タイマンって相手のことどうともできないけど、相手のこと適度に意識するとやれることがある程度パキッとしてくるのかな、みたいなところがうっすら見えてよかったです。その意味で爽さんが決勝の相手で本当によかったと思っています。ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

ここも勝ちきったと思えなくて、なんなら負けちゃった😢と思っていたので、「爽♪」ないし「準♪」とツイートする腹を決めていたのですが、ベストアンサーをいただきながら、最後にはなんとか勝っていたようです。審査お疲れさまでした、ありがとうございました。

 

 

と、いうことで

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優勝しました!

もういいよという声もあるでしょうし、あんまり言い過ぎて廃りのフェーズに入れたくないというか、これは大事に長持ちさせたいという思いもあるのでこれくらいにします。

 

何度も言いますが、本当にありがとうございます!

とっても嬉しいです!

 

雑感

大喜利するときって基本的に「変なことを言うぞ~」という態度なんですが、今回はそれが結構できた感じがして、そのうえで結果もついてくるなんて最高かもよ?と思っています。

通して楽しくできて、苦しい時間もあったのは間違いないけどずるずる引き延ばさず回答単位で切り替えられたりもして、よかったナーと思うことが多いです。「よかったナーと思うことが多い」は端的に言えば「収穫が多い」ということです。しかし俺の感じで緊張しいなのなんとかなってくれ。

ルールから回答に量も質も期待されるとはいえ、タイマン3回でこんなに疲れるんかい。でもタイマンは分かりやすいので好きです。

まあこういうのは次以降が大事だと思うので、次以降もできることをじわじわ増やせるようにしていこうと思います。

 

 

当日まで調整みたいな感じの参加があんまりできなかった中で、大会の数日前にひらはらさんのインフレ乱加点大喜利で「自分が何をやったらウケないか」をぼんやり把握できたの、今思うとかなりありがたかったです。「吉永さん来ないだろ」と思ってたら吉永さんいてあんまり見られたくないのにと思っていたんですが、それくらい意識していたということでもあります。調子よさそうだったのも嫌だったし。

ここで明確に「俺の場合、2-3行以上の回答は表現力の無さや身振り手振りの制限などから考えても向かない」ということを認識しました。この認識が合っている保証があるわけじゃないけど、回答の見やすさ分かりやすさについては生大喜利でよく言われていることだし、俺が知らないだけでネット大喜利でもそうかもしれなくて、地味な回答を積み上げる場合はとくに「入りやすさ」に注意する必要があると思っていて、それはスプレッドシートでもそうだと思うから、ここだけ切り取ってもこんな長い文章で何が言いたいかっていうと、そういうことを大事にしてやっている人がいますというだけのことです。だけのことなのになんか長くなっちゃった。

 

 

前日の大喜利サポートセンタースプレッドシート生配信も、めちゃくちゃ楽しかったのとはまた別で、できることできないことを整理できてよかったです。

具体的に「お題:ゾウ「パオ○○」」見た瞬間に「パオリンガル」をスッと思いつけてナイスと思い、「パオロ・マッツァリーノ」を思いついて出さなかったことをナイスと思ったことなどを言っています。 

 

 

大喜利始めて1年半、めちゃくちゃがむしゃらにやってきたわけじゃないけど、いろんな人に仲良くしてもらいながら適度にフィードバックしつつ続けてみてよかったです。

このへんの感覚は人それぞれだろうけど、自分に無理ない範囲でやっているとかなり体調がいいので、たまに負荷かけるくらいで今後もやっていこうかなと思います。

ここまでこんな長い文章よく読んでくれたと思います。熱量で書いたとは思われたくないんですけど、それが無いでもないんで難しいところです。休憩を挟みながらあまり力を入れずに見たり書いたりしたつもりですが、どうなんでしょうね。

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街タイプ診断では「自分語りしがち」とも言われていますし

 

 

最後に、当日の休憩時間等に繰り返し見てリラックスしていたものを2つと頭働いてくれ!と思って摂取していたものを紹介します。

緊張してるのに笑いすぎて頭おかしくなるか既に頭おかしくなってるのかと思った。

スプレッドシートでは生大喜利以上に回答の読み上げ方めくり方に注意している」など書き漏らしたことがいくつかありそうな気もするけど、1つのことでこれだけ書くとさすがに疲れるのでとりあえずこれくらいで。

 

 

 

あざした

 

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